こにんちは。公認会計士・税理士の秋田英策です。
社会福祉法人が健全な経営を維持するためには、計算書類から法人の「健康状態」を客観的に把握することが重要です。
以下に、主な経営分析の指標をご紹介します。
1. 収益性を示す指標:本業(福祉サービス)を安定して運営できる力
- サービス活動増減差額率
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- 計算式:サービス活動増減差額÷サービス活動収益計×100%
- ポイント:一般企業の営業利益率に相当し、高いほど収益力が高いといえます 。
- 経常増減差額率
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- 計算式:経常増減差額÷サービス活動収益計×100%
- ポイント:支払利息の負担を加味した収益力を示します。
2. 合理性を示す指標:コスト管理の適正さ
- 人件費比率
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- 計算式:人件費÷サービス活動収益計×100%
- ポイント:比率が高すぎる場合、人員配置の適正化を検討する必要があります。
- 事業費・事務費比率
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- 計算式:事業費(または事務費)÷サービス活動収益計×100%
3. 安定性・持続性を示す指標:資金繰りの健全さ
- 流動比率(短期的な支払能力)
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- 計算式:流動資産÷流動負債×100%
- ポイント:100%を下回る場合には短期的な支払能力に注意が必要です。
- 固定比率(長期的な安全性)
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- 計算式:固定資産÷純資産×100%
- ポイント: 一般的には100%以下が望ましいとされますが、社会福祉法人では施設整備のために借入金を利用することが多く、100%を超える法人も珍しくありません。100%超の場合は外部資金への依存度が高い状態を示しますが、直ちに資金繰りが悪いという意味ではありません。
- 純資産比率(長期的な安定度)
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- 計算式:純資産÷総資産×100%
- ポイント:自己資本比率に相当し、高いほど借入金に依存しない安定した経営といえます 。
4. 経営分析の手順
経営分析の指標は以下の手順でご活用ください。
(1)業界平均と比較
① 法人単位で比較します。
② 拠点区分単位で比較します。
(2)同業他法人と比較
自法人と施設の種別や定員が類似した法人と比較します。
(3)時系列で比較
過去3~5年程度の期間で推移を見ます。
財務の数字は、見方がわかると法人の“今”と“これから”が見えてきます。
「うちの法人は大丈夫だろうか」と感じられた際は、当事務所でも状況に応じた分析方法をアドバイスさせていただきます。
まずはお気軽にご相談くださいませ。
おわり
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